私は一人でこの世に生まれてきた。
自分を信じて、世界を信じて、人を信じて。
スッポンポンのハダカンボウで生まれてきた。
おしりが冷たいから、オムツを取り替えて。
お腹が空いたから、オッパイをちょうだい。
寂しいから、だっこして。
ありのままの気持ちを思い切り表現していた。
いつの間にか、
愛されたいと願い、
認められたいと願い、
外の鏡に自分を合わせて生きるようになった。
わがままを言わないで、
強く、たくましく成長しろ!
いい子でいてね。
みんな仲良く、力を合わせて!
和を乱してはいけない!!
優等生のHSPの私はいつも頑張った。
何でも完璧にできるのが当たり前だと思っていた。
つかれを感じないフリをしていた私は、実は苦しかった。
ほんとうの私はぼんやりしたり、遊びたかった。
HSPにありがちなお世話好きな私は自分のことを二の次にし、
人のために役立つことばかり考えていた。
自分の不安を感じないフリをしていた私は、実は誰よりも自分に優しくしたかった。
自分の世話をしたかったんだ。
人目を引かないように、迷惑をかけないように、静かに過ごしてきたHSPの私。
いつもみんなのことを気にしながら見ていた。
みんなの中に入っていきたかった。
友達が欲しかった。
ひょうきんな私はいつも人を笑わせた。
人が心を痛めないように、つらくならないように、明るくおどけてきた。
しかし、おかしなことをするほど、私の心は寂しかった。
不安だった。
本当の気持ちを聞いてほしかった。
お人形の私は、どんな時も微笑んでいた。
可愛がってもらえるようにじっとしていた。
自分一人では立てないフリをしていたHSPの私は、自分の力を諦めていた。
本当は自分で選んで、自分で決めて、自分から動きたかった。
問題児の私はいつも問題を起こして注目された。
問題を起こせば誰かが心配してくれた。
私はとても傷ついた。
自分を傷つけず、人を傷つけず、自分の優しさを伝えたかった。
HSPの私は自分を認めてほしくて、愛してほしくて、自分の一部を演じてきた。
自分を守るために外の鏡に映して、自分を作ってきた。
気づいたら、私は自分が分からなくなっていた。
でも、それは私のほんの一部分。
真の私は限りなく広く深い。
これから、きっと新しい自分を見つけていくだろう。
新しい「自分らしさ」「HSPらしさ」に出会えるだろう。
私は私を何よりも大切にしよう。
私は私、それでいい。
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