私は、子どもの私が乗っていた船を思い浮かべてみる。
家族という船。
学校という船。 
世間という船。
船はいつも動いて、いつも変化していた。
その船には、だれが乗っていただろう?
その船では、だれが舵を取っていただろう?
その船のなかで、小さな私はどうしていただろう?
自分らしさってなんだろう?
いつもしっかりしているデキる子ども。 
ケンカの間にはいって、なだめる、やさしい子ども。 
こころの中でおしゃべりしても、ことばには出さない子ども。
いつもニコニコかわいがられる子ども。 
病気ばかりしている子ども。
その船のなかでは、大人がなにを感じて、なにを求めているか、 
小さな私は、こころできいていた。
 
  
  
  
  

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