とらわれる私
私はみんなと同じにできることがノーマルなことと思ってきた。
私はまわりの人からも、みんなと同じに見られたかった。
私は<苦しい>< つらい>という自分のきもちを無視した。
私はネコをかぶった。
ネコはどんどん大きく重くなって、ネコの下の私はどんどん小さくなった。
だけど、私は脱げなかった。
重くなったネコに押しつぶされることより、 それを脱いだ自分を見せることが怖かったんだ。
「このままじゃ、負けてしまう。 まだまだ かんばれ!」
私は私を追い立て続けたけれど、
そんなことがいつまでも続けられるわけがなかった。
気がついたら、私はどん底に落ちていた。
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