聴覚過敏の症状
- 小さな物音が気になる(例:時計や冷蔵庫の作動音)
- 特定の種類の物音が耳に突き刺さるように感じて苦痛を覚える(例:ベルや掃除機など)
- 音の遠近感をうまく把握できない
- 人混みなどの騒がしい場所だとすぐに疲れる
- 蛍光灯や時計の秒針の音が絶えず聞こえてつらい
- 目の前の人の声と周りの声の音量が同じくらいに聞こえ、会話が聞き取りにくい
- 大きな音に恐怖を感じる。
- 子どもの声や赤ちゃんの泣き声が苦手。頭が殴られたように痛く感じる
- 騒がしい場所にいると体調が悪くなってしまう
視覚過敏の症状
- 蛍光灯のちらつきやわずかな明かりが気になる
- ちょっとした陽射しが目に突き刺さるほど眩しく感じる
- モニターや画面を見ているとすぐに疲れる
- スマホやパソコンの画面の光が目に刺さる感じで痛い。
- スマホの画面を一番暗くしても眩しい。
- 太陽の光で頭が痛くなる。
- 白い紙や画面がまぶしくてつらい。
- 人が多いところに行くと具合が悪くなる(視覚情報の多さに疲れる)
触覚過敏の症状
- 人に触れられることが苦痛で回避する
- 手足といった敏感な部位の着衣を嫌がる
- 特定の素材の衣服でないと身につけたがらない
- 人に触れられることが苦手で、側に寄られるだけでも逃げたくなる
- 服のタグ、縫い目などに痛みや不快感を感じ、快適に着られる衣服が少ない
- 口周りが敏感な場合、マスクの着用が難しい(痛みや不快感を感じる)
- 重さ、窮屈さ、素材の感触などにより、服や靴下を身に付けるのが苦痛
- 雨や風が当たると不快感や痛みがある
嗅覚過敏の症状
- 香水や柔軟剤の匂いが少ししただけで気分が悪くなる
- 香料の効いた食べ物の匂いが鼻腔に刺さるように感じる
- 人混みの熱気で具合が悪くなる
- 電車内での体臭や香水、化粧品、衣類などのニオイで気分が悪くなる
- 食べ物や給食のニオイで頭痛や吐き気がする
- トイレの芳香剤の香りに苦痛を感じる
- 周囲の人が着ている服から香る柔軟剤で気分が悪くなる
- 街中の車の排気ガスや飲食店からするニオイなど様々なニオイが混ざり合っていて外にいるのが苦痛
味覚過敏の症状
- 食べ物の味が著しく濃く感じられる
- 特定の味に対して過度な不快感を示す
- 味に敏感で食べられるものが極端に少ない
- 味や調味料の変化に敏感で、少し普段と違うと食べ物を受け付けなくなる場合がある
- 食感にも苦手なものが多い
五感以外の感覚過敏
私たちは五感以外にもさまざまな感覚を持っています。五感以外の過敏さですと、たとえば以下のようなものがあります。
- 熱さに敏感すぎて、ぬるい風呂にしか入ることができない(温度感覚)
- 温度差で気持ちが悪くなる(温度感覚)
- ブランコや遊園地の乗り物に乗るのが苦手(平衡感覚)
- 僅かな傾きで気持ち悪くなったり乗り物に酔いやすかったりする(平衡感覚)
①聴覚過敏の対処法
聴覚過敏の対処法として、以下のものがあります。
- イヤーマフやノイズキャンセリング付きのイヤホンを使う
- 話に集中したいときは静かな室内を選ぶ
- 背後から話しかけたり、大声を出さないように周りの人に頼む
- 仕事場のデスクをうるさくない場所にしてもらう
- 映像資料を見ていて疲れたら、音声を消して字幕に切り替える
聴覚刺激を軽減するためのアイテムとして、様々な分野で使用されています。以下に、より詳しい説明をお届けします。
イヤーマフは、頭に装着して耳を覆うタイプの聴覚保護具です。騒音や振動、爆発音などの強い音を発生する工場や建設現場などで使用されることが多いです。イヤーマフには、耳の周りにクッションが付いているものや、調整可能なヘッドバンドが付いているものなどがあります。また、ワイヤレスタイプのものもあります。
イヤープラグは、耳の穴に装着するタイプの聴覚保護具です。騒音や水中での使用に適しています。一般的なイヤープラグは、発泡ポリウレタンなどの素材で作られており、耳にフィットする形になっています。また、カスタムメイドのイヤープラグは、個人の耳の形に合わせて作られるため、遮音性が高く、長時間の使用でも疲れにくいという特徴があります。
ヘッドフォンは、オーバーイヤー型やインイヤー型など、耳を覆うタイプや耳の中に装着するタイプなどがあります。一般的に音楽を聴くために使用されますが、ノイズキャンセリング機能が付いたものは、周囲の音を遮断することができます。また、スポーツ用のヘッドフォンには、防水機能が付いているものもあります。
ホワイトノイズマシンは、周囲の音を遮断し、常に同じ音を発生させるマシンです。環境音をマスキングすることで、聴覚過敏の症状を和らげることができます。睡眠時の使用や、勉強や作業中の集中力アップにも役立ちます。また、ホワイトノイズマシンは、赤ちゃんの泣き声を鎮めるためにも使用されます。
以上のように、聴覚保護具には様々な種類があり、それぞれの用途に合わせて選ぶ必要があります。適切な聴覚保護具を使用することで、聴覚障害や聴覚過敏の症状を予防することができます。
②視覚過敏の対処法
視覚過敏は、明るい光や強い色、点滅する光などに対して、過剰な反応を示す症状です。大人でも発生することがあり、日常生活に影響を与える場合があります。以下に、視覚過敏の大人ができる対処法をいくつか紹介します。
- 目を休める
視覚過敏が発生している場合は、まずは目を休めることが大切です。明るい場所から暗い場所に移動し、目を閉じてしばらく休めるようにします。また、パソコンやスマートフォンの画面など、明るい光源から目を離すことも効果的です。 - 遮光眼鏡を使用する
遮光眼鏡を使用することで、明るい光を遮断し、視覚過敏の症状を軽減することができます。遮光眼鏡は、太陽光や蛍光灯の光など、強い光源から目を守ることができます。 - 暗めの部屋で過ごす
視覚過敏が発生している場合は、暗めの部屋で過ごすことが効果的です。明るい光源を避け、カーテンやブラインドを閉めることで、光の刺激を軽減することができます。 - 調光機能のある照明器具を使用する
調光機能のある照明器具を使用することで、光の強さを調節することができます。明るすぎる場合は光を弱め、暗すぎる場合は光を明るくすることで、視覚過敏の症状を軽減することができます。 - 医師の診断を受ける
視覚過敏の症状が重篤な場合は、医師の診断を受けることが必要です。医師は、症状の原因を特定し、適切な治療方法を提供することができます。
以上のように、視覚過敏の大人ができる対処法は、目を休める、遮光眼鏡を使用する、暗めの部屋で過ごす、調光機能のある照明器具を使用する、医師の診断を受けるなどがあります。適切な対処法を選択し、症状を軽減することが大切です。
③触覚過敏の対処法
触覚過敏の対処法には、以下のようなものがあります。
- 服の素材を見て化学繊維の服などを避けるようにする
- 身体に触れる必要があるときは一声掛けてもらう
- 念のために手袋を持ち歩く
- 素材やテクスチャーの変更
触覚過敏の人は、特定の素材やテクスチャーに対して不快感を覚えることがあります。身の回りのものを変えることで、不快感を軽減することができます。たとえば、布団や枕、衣服、家具などの素材やテクスチャーを変えることが考えられます。 - 重圧療法
重圧療法は、センソリー・アイントグレーション療法の一つであり、身体に圧力をかけることで、感覚過敏症の症状を軽減することができます。たとえば、重い毛布や圧力をかけるブランケットを使うことができます。 - センサリーリラックス
センサリーリラックスは、センソリー・アイントグレーション療法の一つであり、リラックス効果を高めることで、感覚過敏症の症状を軽減することができます。たとえば、アロマテラピー、音楽療法、マッサージなどが挙げられます。
④嗅覚過敏の対処法
嗅覚過敏の対処法として、以下のものが挙げられます。
- マスクを携帯する
- アロマオイルなど自分が落ちつける香りを持ち歩く
- 香りの強いものを避ける
嗅覚過敏の人は、香りの強いものを避けることが大切です。たとえば、香水や芳香剤、揮発性の高い化学物質などが挙げられます。また、食品や調味料などでも、香りの強いものを避けることができます。 - 換気を行う
部屋や車の中など、閉鎖的な空間では、嗅覚過敏の症状が強まることがあります。換気を行い、空気を入れ替えることで、刺激を軽減することができます。 - アロマテラピーの利用を控える
アロマテラピーは、芳香剤や精油を用いたリラクゼーション効果が期待できる方法です。しかし、嗅覚過敏の人にとっては、アロマテラピーが逆に刺激となり、症状を悪化させることがあります。そのため、アロマテラピーの利用は控えることが望ましいです。 - センサリープロファイルの作成
嗅覚過敏の人に対して、センサリープロファイルを作成することで、その人に合った環境の改善を行うことができます。たとえば、嗅覚に関する情報を収集し、その人が不快感を感じる香りや刺激を特定することができます。 - センサリーフレンドリーな環境の整備
嗅覚過敏の人にとっては、静かで匂いの少ない環境が快適です。そのため、周囲の人々にも協力を依頼し、嗅覚過敏の人にとって快適な環境を整備することが大切です。
マスクは特に、人混みの中へ行かなくてはならないときなどに持っていくとよいでしょう。
また、不快な匂いを嗅いでしまったときのために、自分の気に入ったアロマオイルなどを少量ハンカチに取って、気分を落ちつける方もいるようです。
⑤味覚過敏の対処法
味覚過敏の大人ができる対処法には、以下のものがあります。
- 苦手な食べ物は無理して食べない
- できるだけ薄味のものを注文する
- 水やガムなどの口直しできるものを携帯する
- 食事のバリエーションを増やす
味覚過敏の人は、特定の食材や味に対して過敏に反応することがあります。そのため、食事のバリエーションを増やし、様々な食材や味を試すことで、食事の選択肢を増やすことができます。 - 食材の調理方法を変える
調理方法によって、食材の味や匂いが変化することがあります。味覚過敏の人は、調理方法を変えることで、不快感を軽減することができます。たとえば、焼く、蒸す、煮る、揚げるなど、調理方法を変えることができます。 - 食事の温度を調整する
食事の温度が高すぎると、味覚過敏の症状が悪化することがあります。そのため、食事の温度を調整することで、不快感を軽減することができます。 - センサリープロファイルの作成
味覚過敏の人に対して、センサリープロファイルを作成することで、その人に合った食事の選択や調理方法の変更を行うことができます。たとえば、味覚に関する情報を収集し、その人が好む味や不快感を感じる味を特定することができます。 - センサリーフレンドリーな環境の整備
味覚過敏の人にとっては、食事の際に周囲の刺激が少ない環境が快適です。そのため、周囲の人々にも協力を依頼し、味覚過敏の人にとって快適な環境を整備することが大切です。
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