心の傷は、深遠なる悲しみと共に在りしものだ。
ただちには、その姿を外に示すことなく、内にしまい込んでしまうことがある。
しかしそれでも、時を経て、その悲しみが解き放たれんとするにつれ、
心はより深く広がっていく。
私が、まだ単語の数多きを知らぬ小さな子供の頃は、涙によって感情を示していた。
感情が胸いっぱいに満ち溢れる時、
胸を大きく広げ、
深々と息を吸い込んで、
ワーと泣き崩れた。
喉が焼けつくような痛みまで泣き続ければ、
心の苦悩は癒やされるのだ。
果たして、いつからだろう?
泣くことが叶わなくなったのはいつだったのだろう?
辞書の言葉を多く覚えたとしても、
涙以外の表現はできない感情がある。
私の内に在る、心の傷をいやす力を取り戻そう。
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